スイング中に絶対に動かしてはいけない一点とは
(2009年6月20日 記述)
さて、これまでバックスイングのご説明をしてきましたが、今回はスイングの全体を通して、絶対に守っていただきたいことをご紹介します。これこそが、正確不動法の「不動」が指すものです。
それは、テークバックからインパクトまで、絶対に「尾骨を動かさない」ということです。レッスン書には「頭を動かさない」とよく紹介してありますが、私の知る限り尾骨を動かさないことを紹介しているレッスン書はなく、私のオリジナルです。
東洋医学で重視される下腹部の「丹田」に力を入れることを紹介してあるレッスン書もありますが、私のご紹介する「尾骨を動かさない」とはまた違うものです。
セットアップの方法でご紹介しましたが、アドレスのときには背筋を伸ばして股関節から上体を曲げます。こうすると、個人差があるかもしれませんが、尾骨の辺りに自然と力が入ります。
尾骨の位置
もっと詳しく場所をご説明すると、おしりのところに尾てい骨の先端の突起があります。これを背骨の上の方に2センチほどたどっていくと、おしりの後ろにすこし出っ張ったところがあります。これが尾てい骨の付け根です。
そこからさらに上に2センチほど行ったところが私の言う尾骨の部分です。背筋を伸ばしてアドレスするとここに自然と力が入ります。
わざと力を入れる必要はまったくありません。また、力が入らなくても、ここを意識すればそれで十分です。
そして、テークバックからインパクトまで、この尾骨の位置が全く動かないようにします。具体的には、尾骨の位置が上下、左右、前後に動かないようにします。
また、尾骨の角度も変えないようにします。具体的には、尾骨の傾斜角度を変えたり、尾骨が右や左に(飛球線前方や後方に)傾かないようにします。
そのために、スイング全体を通じてこの尾骨の部分に常に意識を置きます。そして尾骨の位置が動かないようにします。
これで正確不動法というネーミングの意味がお分かりいただけたと思います。「正確法」はコンパクトなスイングで方向性を増すということで、「不動法」とは尾骨を全く動かさないことなのです。
尾骨の回転は問題ない
なお、スイングでは体が回転します。そしてその土台となるのがこの尾骨の辺りです。そのため、スイングをすると尾骨が回転(回旋)しますが、これは全く問題ありません。
尾骨を動かさなければひざなどは自由に動いてよい
また、バックスイングでの下半身について、尾骨の位置や角度さえ動かなければ、その他のひざなどは動いても大丈夫です。膝については、バックスイングの際によほど体が柔らかくない限り、左ひざが右ひざの方向へ動きます。これは全く問題ありません。
当サイトに掲載しているイラストは、私の絵が下手くそなために下半身をまったく動かさないようになっていますが、実際にはバックスイングで左ひざが右ひざの方に動いたり、ダウンスイングで右ひざが左ひざに近寄るのはまったく問題ありません。
また、ヒールアップも問題ありません。つまり、正確不動法も普通のスイングと同じようにスイングするのですが、尾骨の位置と角度だけを動かさないように注意すればよいのです。
スイングの問題点を一挙に解決できる
この「尾骨を動かさない(尾骨の位置や角度を変えない)」ことには多大なメリットがあります。それは、ダフリやトップ、ヘッドアップ、スエーといったスイングの問題点を一気に解決できるということです。
ゴルフのスイングは複雑な動きなので、複数の問題点があることも珍しくありません。例えば大きなスエーと、8の字ループが混在しているなどです。
こうした場合にも、まずは不動法(尾骨の不動)を実践されることをおすすめします。こうすると、スイングのいろんな問題点を一挙に解決することができます。
そして、それでもショットが曲がるなどの問題点が残っていても、他の問題が解決しているので、残された問題点を探り当てるのが簡単になります。
つまり、不動法を実践するだけで、ショットを改善できますし、スイングの迷宮から抜け出せるというわけです。
尾骨の意識の仕方について
(11/10/24追記)読者の方から、尾骨の意識の仕方についてご質問をいただきました。正確不動法についてお褒めの言葉もいただき、とてもうれしいです。
ご質問は、尾骨を意識する際に、点として意識するのか、あるいは尾骨から背骨までの軸として意識するのかというものです。
次のようにお考えいただければと思います。
尾骨の位置:点でチェックする。
尾骨の角度:尾骨とその5センチ上あたり(あるいはお好みでもう少し上でもよいです)とを結んだ線でチェックする。
つまり、角度については「骨盤の角度」と捉えた感じになります。
そして、素振りや練習場でボールを打つときに、位置と角度をチェックしながら練習してください。
一度に両方チェックするのは難しいので、まずは位置、それに慣れたら角度という感じでもOKです。
すると、短時間で尾骨を動かさない動きを体が覚えますので、その後はあまり意識しなくても自動的に正確不動法のスイングができるはずです。
ラウンドでは1打ごとにしっかり尾骨を意識
練習のときは、1打ごとに尾骨を意識するのもなかなか大変なので、スイングに慣れてきたらそんなに意識しなくても、ショットがおかしくなってきたらその都度意識し直すくらいで大丈夫です。
ただ、ショートコースや本番のラウンドでは、一打ごとにしっかり意識することをおすすめします。
と言いますのは、ラウンドでは一打ごとに違う番手を使いますので、尾骨の位置と角度をしっかり変えないようにすることがなおさら重要だからです。
また、ラウンドでは練習と違ってスコアが気になりますし、同伴競技者に自分のプレーが見られています。風や飛距離、番手など考えることも多いです。
そこで、雑念を消すためにも、一打ごとにしっかり尾骨を意識する ことが、メンタル的にもよい結果を生むと思います。
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