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高松志門のNHK番組の感想

高松志門のNHK番組の感想


2010/2/6にNHKで、「悩めるゴルファーのかけこみ道場―高松志門・奥田靖己が伝授 (NHK趣味悠々)」という番組の総集編が放送されていましたので、観ました。

高松志門さんは本屋のゴルフコーナーに行くと著書が多数置いてあります。私も著書は拝見したことがなかったのですが、「ゆるゆるグリップ」で有名なゴルファーだとは知っていたので番組を観てみたのです。

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そしてその感想ですが、まず高松さんのスイング(スウィング)を見て、「独特だなあ」と思いました。

頭が大きく動く

番組中でもスロー映像で解説されていましたが、高松さんのスイングはテークバック(テイクバック)で頭がスイングする人から見て右側(飛球線後方)へ頭2つ分ほど移動します。

そしてダウンスイングからインパクトまでに今度は左側(飛球線前方)へ頭1つ分動きます。

この部分だけからいっても、当サイトの正確不動法とはまったく異なるスイングだといえます。といいますのは正確不動法は頭はテークバックからインパクトまでまったく左右に動かないからです。

一般に言われているゴルフスイングでも、ここまで頭が左右に移動するスイングはあまりありません。私の知るところでは、増田哲仁(てつじん)さんのスイングが頭が左右に移動します。

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スランプを立て直すスイング

次に、高松志門・奥田靖己両氏がお人柄が温厚そうなところに好感を持ちました。人柄はスイングとはあまり関係ありませんが、グリップをゆるめるだけという志門流のスイングは余計な力を一切入れずに、クラブが振り子運動をするのに任せるという理論です。

そのスイングをお二人とも体現されているような感じを受けました。

さて、この番組ではおもにスイングづくりに重点が置かれていました。ものまねタレントの岩本恭省さんがお二人に指導を受けるというスタイルです。

岩本さんはゴルフ好きで有名です。番組ではゴルフ歴30数年とおっしゃっていたと思います。岩本さんのスイングを見ると、きれいなオーソドックスなスイングだと感じましたが、ご本人いわくスランプだそうです。

そこに志門流のちょっと非常識に思える練習法が紹介されます。

ゆるゆるグリップ

まず高松志門さんが岩本恭省さんのスイングを見て指摘されたのは、「グリップが固い」ということでした。そして「トップがここ」「プレーンがここ」というように、レールをきっちり決めてそこに乗せようとしているという指摘でした。

岩本さんのようなスイングはレッスン書を読んで一生懸命勉強されているゴルファーの典型のような印象を私は受けました。しかし志門流ではそれではよくないようです。

そして、志門さんはグリップが固すぎて、クラブヘッドが走っていないと指摘。ヘッドが走っていれば少々ダフったりしても、大きなミスにはならないとのこと。

この点は私も大賛成です。当サイトでもグリップは無駄な力を入れずに握るで書いておりますが、グリップに力を入れると飛距離、方向性ともに良いことは一つもありません。

また、志門流では「グリップの力をゆるめることがすべて」だそうです。これはすごいですね。ここまでスイングを一つの原理に収れんするスイング理論は初めて聞きました。

ちなみに我が正確不動法では、二つの原理からなっています。「スイングを小さくする」「尾骨の位置・角度を動かさない」の2つです。

高松志門さんのメソッドがアマチュアゴルファーに人気がある理由は、理論が単純明快だからではないでしょうか。いろいろ難しいことを言われて、スイング中にもいろいろなところに気をつけろといわれても多くのゴルファーはそれを処理できずに混乱するだけです。

その点、志門流は「グリップをとことんゆるめる」だけというシンプルさです。感銘を受けました。

さて、それではグリップをゆるめる(緩める)にはどんな練習方法があるかというのが重要です。詳しくは番組や番組テキストをご覧いただきたいですが、例えばこんなドリルが紹介されていました。

それは、左手(右打ちの場合)にグリップと小枝を一緒に握ってスイングするというドリルです。グリップが固いと、小枝が気になったり邪魔になるので、小枝が気にならなくなればグリップがゆるゆるグリップになっているのだそうです。

なんとも独創的なメソッドですね。

バックスイングを柔らかくする

他にはこういう方法もありました。岩本さんはテークバックも固いと指摘されていました。志門流ではアドレスからテークバックまででスイングの9割が決まるそうです。

この点は一般的なスイングメソッドでも同じですね。ただ、テークバックを柔らかくする方法がまたユニークです。

そのためのドリルは、クラブを持たずにボールを右手に2、3個持ち、右手だけをクラブを振るようにトップの方向へ動かします。

その際に、ボールが落ちないようにするのです。岩本さんは最初、このドリルの要領がつかめず、手を握ってボールが落ちないようにしてしまったのですが、そうではなく、右手を振るだけでボールが落ちないようにするのだそうです。簡単そうで難しそうです。


クローズスタンス

もう一つ驚いた内容がありました。志門流では基本がクローズ・スタンスなのです。しかし、クローズスタンスだからといって球筋が必ずしもドローなわけではないのです。

なぜクローズスタンスかというと、木に斧を打ち込むとき、自然とクローズスタンスになります。このように、クローズスタンスが最もインパクトのときにボールに力を伝えられるからなのです。

この説明には私も「なるほど」と思いました。

他にも番組ではライごとにどうショットするかという解説もありました。ディボット跡、芝のくぼみに入っているとき、芝が逆目のときなどです。番組の感想を申しますと、とても面白い番組でした


正確不動法から見た感想

さて、高松志門さんのスイング理論はとても独創的で、「とにかくグリップをゆるめる」というシンプルな考えにも惹かれました。

ただ、一つ思ったのは、「志門流を極めるにはある程度の時間がかかるのではないか」ということです。というのは、一般的なスイングとは多くの点で異なるからです。

また、スタンスがクローズであるのは確かに理論的に納得ですが、慣れるのにも時間がかかりそうですし、ターゲットを定めるのがやや複雑になるのではないでしょうか。

正確不動法ではグリップはスクエア(スクウェア)、スタンスもスクエアです。その理由の一つは、ターゲットを定めやすいからです。

正確不動法ではスタンスがスクエアで球筋もストレートなので、ターゲットを決めるときに、直線で考えれば足ります。そこに風や傾斜による曲がりを加えれば最終的なターゲットを決めることができます。

そしてその最終的なターゲットに向けてスタンスを取ればよいです。

その点クローズスタンスが原則ですと、自分の球筋をしっかり掴むまでターゲットが定めにくいだろうと思います。

一方、志門流で感心したのは、ドリルがたくさんあるので、独学でもマスターできる工夫がしてあることです。ドリルを実践すれば上達できるので、レッスンを受けなくても習得できそうです。

もっとも、フィーリングを掴むのはなかなか大変かもしれません。

まとめ

志門流の感想をまとめると、「ゆるめる(緩める)」という原理でまとめられた、フィーリング(感覚)のスイングメソッドだといえます。

私は当サイトの正確不動法のように、アマチュアゴルファーが独学でゴルフスイング(スウィング)を会得するには数個の基準(多すぎてはいけません)をしっかりと決めて、それをきっちりと守るという方法が良いと思っています。

例えば正確不動法で言えば、トップはハーフスイング、トップでの左腕の角度は飛球線と平行というような基準です。

一方、志門流ゴルフスイングはこれという基準にスイングを当てはめるのではなく、ドリルを行うことで正しいフィーリングを掴むという方法だと思います。

そういうわけで、志門流と正確不動法はスイングの作り方としては逆の方法だと感じました。

しかし、志門流は素晴らしい方法だと思います。興味のある方は挑戦する価値があるはずです。

↑番組テキストです


↑番組のDVDです

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