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2011年アメリカ女子ツアーの開幕前情報 宮里藍、宮里美香、上田桃子

2011年アメリカ女子ツアーの開幕前情報 宮里藍、宮里美香、上田桃子


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(11/2/12日本経済新聞から引用)今季の米女子ゴルフツアーは17日、ホンダLPGAで開幕する。昨年と同じ24試合で、舞台は中国、台湾にも広がり、アジアで7大会が開催される。
(中略)昨季は米ツアーで44年ぶりの開幕2連勝を飾り、年間最多の5勝をマークした。一時は世界ランク1位にも立ち「期待以上のことができた」と宮里藍。

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(中略)1月中旬から2度にわたりアリゾナ合宿を行った。(中略)主眼はスイング矯正で「昨季途中から崩れていた。バックスイングでクラブヘッドが外に出すぎ、後ろに垂れ下がっていた」と優さん。
脱力した状態でのショットや50-55ヤードの距離感を出す練習、つま先上がり・下がり、深いラフ、浅いラフなど様々なライからのアプローチ練習など5,6時間はあっという間だったという。
パワーでは外国勢にひけをとる宮里にとって、武器とするパット、アプローチ、100ヤード以内のショットにさらに磨きをかけるのがレベルアップへの近道だ。
飛距離(10年は245.8ヤード 76位)はさておき、フェアウェーキープ率(73.2% 17位)、パーオン率(64.5% 69位)などショットの正確性を高めることが課題となる。
(中略)宮里はプロバスケット、NBAのスーパースターだったマイケル・ジョーダンの言葉を胸に刻んでいる。「自分の恐怖心と限界は幻覚」
(中略)米ツアーでプロデビュー、参戦3年目を迎えた宮里美香は、今期の目標に「米ツアー初優勝」と「賞金ランク10位以内」を掲げる。昨年はトップ10に5回入り、ランク17位だから十分手の届くところにあるだろう。
(中略)課題はバンカーショット。昨季のサンドセーブ率は41%で52位だった。「苦手な30-50ヤードのショットを徹底してやったから、ショートゲームには期待している」。
(中略)「体幹を中心にもっと筋力をつけて体力、技術ともに強い選手になりたい。長時間移動があるから、体調管理も大事」。
(中略)昨年の上田桃子は念願の米ツアー優勝どころか、開幕戦の6位がベストとジリ貧に終わった。
(中略)シーズン半ばに江連忠(えづれただし)コーチから離れ、右ひざも痛めるなど転機の一年となった。
(中略)昨季途中から教わっているS・マクレイ新コーチとともに、2年越しのスイング改造に懸命に取り組む。
(中略)1990年から米ツアーで14年間戦い、4勝(ほかに海外1勝)を挙げた小林浩美・日本女子プロゴルフ協会(LPGA)次期会長に、日本勢の活躍などを占ってもらった。
(中略)ゴルフではメンタル面が大きく作用する。(中略)スイング改造を余儀なくされ、海外生活に慣れるのにも必死で紆余曲折の3年間だったが、(初優勝して)やっと重い荷を下ろせた。
(中略)宮里藍選手にも、2年連続で逃した女王獲得のチャンスは十分。高低、左右に曲げる球…とショットの種類をもっと増やせたら攻撃の幅が広がるかな、とも思うが、それにはスイングの変化も伴うからリスクもちょっとある。
今まで通りショット、アプローチ、パットの精度を高めるほうがいいのかもしれない。
昨季の日本女子オープンでプロ初Vを飾った宮里美香選手の飛躍も楽しみだ。(中略)切り返しの速さ、腰の切れが力強いショットを生んでいる。
(中略)国内でも勝てなかった上田桃子選手は、心のなかに迷いが多かったのではないか。ひざを痛めながら、スイング改造にも取り組んだ。
ただ壁はだれでもぶつかるもの。乗り越えるだけの技術、精神力は持っている。やると決めたことを120%信じて、自分を疑わず頑張ってもらいたい。

ちょっと昔の引用記事になってしまいますが、11年のアメリカ女子ツアー開幕前の情報です。

宮里藍、宮里美香、上田桃子が参戦しています。これまでも樋口久子、岡本綾子、小林浩美といった選手がアメリカツアーで活躍してきました。

それを考えると、男子より女子のほうが米ツアーでも勝てる可能性が高いと言えるでしょう。

その理由を考えますと、男子ツアーのほうがフィジカル(身体能力)面での差が大きいのだと思います。

すなわち、アメリカやヨーロッパなどの選手は全体に体が大きく、パワーがある傾向にあります。そして、コースセッティングもタフで、深いラフが待っています。

すると、その中で勝つには、飛ばしてドライビング・ディスタンスを稼ぐか、ラフに入れないようにフェアウェイキープ率を高め、セカンド以降でも正確なアイアンショットでピンに寄せる必要があります。

日本人でも丸山茂樹は何勝かを米ツアーでみごとに挙げましたが、彼のプレースタイルは後者です。そんな丸山でも他の選手が飛ばすのに影響を受けて、飛距離を伸ばそうとした結果、スイングを崩してしまったそうです。

やはり、体格やプレーで劣勢な中、自分のプレースタイルを貫くのは大変でしょう。

その点、女子ツアーもパワーの差はありますが、それが大きな差になっておらず、日本人選手の技術やショットの正確さが生かせるのではないでしょうか。

宮里藍

まずは宮里藍です。藍ちゃんはアメリカでずっと勝てずに苦しんでいたので、初優勝したときは本当にすごいと思いました。

ミシェル・ウィーなどの飛ばし屋に比べると、ドライバーで30-40ヤードは置いて行かれるそうです。それでも小技を中心に磨いて勝ったのですから素晴らしいの一言です。

メジャー大会のタイトルはまだ獲得していませんので、それも期待します。

さて、父親の優(まさる)さんと合宿を行ったそうですが、ヘッドが外に出すぎているというのは、アウトサイドイン気味になっているということでしょうか。

後ろに垂れ下がっていたというのは、トップの位置でクラブヘッドが緩んで下がってしまっていたということでしょうか。こうなると、スライスの原因になります。

宮里藍ほどの選手でもスイングがおかしくなるんですね。

その合宿では短いショットやアプローチ、ラフからのトラブルショットなどに時間をかけたそうです。

パワーを増やして飛距離を伸ばすのは大変ですし、自分のスイングやプレースタイルを崩してしまう危険性もあります。

それよりも小技という長所を更に伸ばそうという戦略だと思います。

パーオン率向上が課題

フェアウェーキープ率は70%を超えて高いですが、それでも17位ですか。やはりパワー以外のところで戦う以上は、もっと高くしたいでしょう。

パーオン率は69位と苦戦しています。ドライバーでフェアウェーはキープできていますが、2打目、3打目のアイアンがいまいちなのだと思います。

ここが改善されれば、たとえ飛距離では置いていかれたとしても、確実にティショットをフェアウェーに置き、2打目以降で正確なアイアンショットが打てるようになります。

そうなれば、いよいよ賞金女王もメジャー優勝も現実のものとなりそうです。

バスケットボールの神様といわれたマイケル・ジョーダンの言葉が載っていますね。そういえば藍ちゃんはバスケ部でした。

恐怖心も限界も幻覚ですか。私にはこの言葉を実践するのは難しそうですが(笑)、確かに知らず知らず自分に限界を設定してしまっているのかもしれません。

宮里藍には限界を打ち破って、さらなる向上を期待します。

宮里美香

続いて宮里美香です。米ツアーでプロデビューしたことからもアメリカで勝ってやる、という決意を感じます。

広いアメリカを自分で車を運転しながら移動し、去年は上位に入ることが多くなりました。

ただ、海外でのメジャー大会では予選落ちが続いたんですね。やはりメジャーは独特の雰囲気があるようなので、経験も必要だと思います。

宮里美香はバンカーが課題とのこと。サンドセーブ率とは、グリーン近くのバンカーに入れた後、2打以内でカップインする確率です。

例えばバンカーに入れて、1打でグリーンに乗せて、1パットで入れればいいのです。

これは難しい…。でも、プロはバンカーに入れるたびにスコアを落とすわけにはいきませんので、やはりサンドセーブ率は高めたいものです。

特にコースセッティングの厳しいメジャー大会では小技が生きてきます。

ちなみにバンカーの得意な選手は、バンカーになら入ってもいいという気持ちで、強気で打っていくことがあります。

宮里美香が磨いている小技が実力を発揮してくれば、いよいよアメリカでの初優勝が見られそうです。

トレーニングでは体幹を鍛えているそうです。体幹は体の中心部のことで、部位で言えばお腹、背中、腰のあたりです。

ゴルフのスイングは手打ちでない限り、ボディターンで行います。これは上半身と下半身をひねり、そのひねりが戻る力で飛ばすので、体幹の筋力は重要です。

また、筋力を鍛えれば故障もしにくくなります(柔軟性ももちろん必要ですが)。

移動が長く、試合自体もタフなツアーなので、体力強化は大事です。

上田桃子

上田選手は不調が続いています。江連忠コーチから離れたとは知りませんでした。

膝の故障は残念ですね。タイガー・ウッズも左膝を痛めたのでスイング改造をしていました。

私もいろいろなスポーツで、故障が原因で有望な選手が去っていったことを知るたびに、とても残念な気持ちになります。

もちろんケアが不十分とか、トレーニングをさぼったということもあるでしょう。しかし、十分なケアをしていても故障を絶対しないというわけでもありません。

また、負けられない場面でなんとか勝つために、無理をしてしまうこともあるでしょう。

それでも、とにかく優秀な選手には無理をしないで、故障を防いで欲しいと思います。

上田は新しいコーチと契約したようですから、右ひざに負担のかからないようなスイング改造に取り組んでいるのでしょう。

故障があればショットがおかしくなり、成績も下がってしまうのはしかたがありません。あせらずに、新しいスイングを自分のものにすれば、成績は上がってくると思います。期待しています。

小林浩美の展望

LPGAの会長になった小林浩美プロの展望です。

小林さんも米ツアーのレベルの高さにがくぜんとしたそうです。やはり向こうが本場ですし、おそらく飛距離も日本と違ったはずです。

慣れない外国でスイングを改造し、英語をしゃべって、移動して、ゴルフで勝つのですから大変ですねー。

そして初優勝まで3年かかったのですが、やはり何かをものにするには最低3年ほどはかかるのでしょうか。「石の上にも3年」ということわざは本当だと思います。

米ツアーはアニカ・ソレンスタムが引退し、その後頂点に君臨していたロレーナ・オチョアもまだまだ若いのに引退しました。

その後はまさに戦国時代で、アジア勢が台頭しています。

ただ、アジア勢が勝っているということは、日本選手にもチャンスがあるということです。

高弾道と低弾道を打ち分ける方法

小林さんは宮里藍がもっと多彩なショットを身につけたらどうかと書かれています。

高い弾道と低い弾道の打ち分けについては、いろいろな方法があります。例えば、インテンショナルドローとインテンショナルフェードを打てるようになれば、ドローは低弾道でフェードは高弾道ですから、高低を変えられます。

また、球の左右への曲がりを変えずに高低を打ち分けるには、高弾道を打ちたいときにはボールの位置は変えずに、アドレスで空の高いところに向けて打つイメージで立つという方法もあります。

これは青山薫プロがテレビでおっしゃっていた方法です。こうすると自然に右足に多く体重がかかって、球も上に上がるのです。

逆に低い球を打ちたいなら、空の下の方に向けて打つイメージでアドレスします。

ただ、こうした高い球や低い球の打ち分けはアマチュアゴルファーには不要だと思います。逆に、スイングを狂わせる危険性があるのでおすすめしません。

左右に曲げるインテンショナルショットについても同様で、おすすめしません。

プロツアーは1打が勝敗を分けるので、こうした球筋をいろいろ打ち分ける技術はあったほうがよいのかもしれませんね。でも、小林プロもおっしゃっているように、スイングを狂わせるリスクもあります。

宮里美香は切り返しの速さと腰の切れが力強いショットを生んでいるとあります。切り返しとはバックスイングが終わった後、ダウンスイングに向けて動くことです。

具体的には左足の踏み込みから始めるのがセオリーです。宮里は体幹のトレーニングを積んでいるので、さらにここがパワーアップしそうです。

上田桃子はやはりスイング改造が課題です。苦境をばねにステップアップしてほしいです。

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