ホーム » コラム »

水巻善典選手が語るシニアツアーの魅力とプロの厳しさ

水巻善典選手が語るシニアツアーの魅力とプロの厳しさ


スポンサード リンク

(日本経済新聞12/6/12の水巻善典プロのコラムの要旨)今季のシニアツアーが開幕した。私がまだ若く、レギュラーツアーでばりばり戦っていた頃は、真剣味が薄いのではと偏見を抱いていた。
ところがシニアの世界に足を踏み入れてみると、身びいきかもしれないが、こちらのほうがゴルフイベントとしてはまっとうでは、と思うようになった。

スポンサーリンク

「50歳をすぎたらオマケ」みたいな風情で、選手には余裕があってプレーを楽しんでいるし、それをのんびり見ているギャラリーも楽しげだ。
最終日の表彰式には選手全員が残って参加する。スポンサーの方々によろこんでいただくには、自分たちが頑張って大会を盛り上げないといけない。
経済情勢が厳しいこともあって今季も計9戦と試合数が少ない。時代をさかのぼれば、人気随一の尾崎将司選手が出場しなかったため「ジャンボが相手にしないツアー」とマイナスの印象を与えたのも一因かと思う。
ただ中嶋常幸さん、倉本昌弘さん、ジェット(尾崎健夫)さんら往年のスターが続々シニア入り。華もあって個性豊かな選手が増え「商品価値」が出てきたのではないか。
シニアになって初めて、私はゴルフが楽しいと思えるようになってきた。昔は自分の気持を抑えリスクの少ない安全なプレーで結果を出すことに躍起だったが、今はかつてのスタイルになかった「飛ばし」の追求に醍醐味を感じている。
ドライバーのシャフトを次々取り換え、ボールに合ったより遠くへ飛ばせる”おもちゃ”を探すのは面白い。
ギャラリーの皆さんは遠慮せずに選手に声をかけてほしい。そうすればこっちもしゃべれる。
きっちり勝負しならがも、心にゆとりをもってギャラリーと絶妙な空気感を醸し出すシニアツアーに、ぜひ一度足を運んでいただきたい。(要旨終わり)

ゴルフと年齢

水巻プロはシニアツアーに参加されているんですね。そういえば日経やテレビの解説でおなじみの羽川豊氏もシニアツアーですね。

考えてみれば、50歳を過ぎてもバリバリできるゴルフというスポーツは、珍しい種目です。相撲やサッカー、バスケットボールなど多くのスポーツは30代で引退します。

その意味では40歳を過ぎても勝つテニスのクルム伊達選手はすごいですね。

私の一番好きなプロゴルファー、グレグ・ノーマンは数年前の全英オープンで50代ながら4位くらいに入っていました。優勝を期待したのでそれを逃したのは残念でしたが、ゴルフに年齢は関係ないとノーマンが教えてくれた気がします。

ジャンボ尾崎はレギュラーツアーで石川遼たちと戦いたい、とシニアツアーに参戦しなかったようですが、ジャンボも腰痛と闘いながらあくまでも攻撃ゴルフに徹しているところがさすがです。

一味違うツアー

シニアツアーにはトミーこと中嶋常幸、マッシーこと倉本昌弘、尾崎さん兄弟のジェットなどそうそうたる顔ぶれが揃っています。中嶋プロは300ヤードの飛ばしにこだわっているそうで、若々しいです。

そのシニアツアーは、ギャラリーと選手の距離がかなり近いそうです。普通のツアーですと、よくも悪くも緊張感があって、選手に声をかけづらい感じがあります。

表彰式に全選手が残っているというのもいいですね。みんなで戦ったのだから、みんなで祝福しようというわけです。

まあ、普通に考えれば、生活をかけてしのぎを削っている選手たちですから、レギュラーツアーでは他の選手の表彰なんて見たくないと思うのが普通でしょう。

早く帰って休むなり練習するなりしたいはずです。その点、やはりシニアツアーは水巻さんのおっしゃるように選手が昔のトゲが抜けて丸くなったのだと思います。

ゴルフが楽しくなった

シニアになって初めて、ゴルフが楽しくなったという水巻プロの言葉には考えさせられます。私から見れば好きなゴルフで飯を食うというのは楽しくてうらやましい感じがしますが、まったくそんなことはないわけですね。

よく「好きな事は仕事にするな」と言われます。例えばプロのミュージシャンでも、演奏の間違いができないので必死に練習し、リハーサルし、本番に臨むので、楽器に触る気がしなくなると聞いたことがあります。

あの福山雅治さんでもいまだにライブに観客が一人もいないという夢をみるそうですし、ビーズの稲葉浩志さんもライブで曲順をすっかり忘れたという悪夢を見るそうです。

やはりプロというものはなんでも大変なんですね。

水巻さんもレギュラーツアーのときは文字通り生活がかかっていますので、とにかく結果を出すために自分の気持を抑えて、リスクの少ない安全なプレーをされていたそうです。

当サイトでも安全第一のコース戦略をおすすめしていますが、やはりこの方が安定して結果を出すには向いているといえそうです。

ただ我々アマチュアゴルファーは娯楽としてゴルフをしているのですから、ときには飛ばしたり強気の攻め方をするのも良いと思います。

ゆとりのある楽しさ

私もレギュラーツアーを見ていて思うのですが、本当にプロの世界は厳しいです。名のある選手がすぐにシード落ちしたりしますから。そして上位の一握りの選手だけが高収入を得ることができる。

プロ野球の世界でも、一軍で活躍できない多くの選手達が、若くして解雇されたりして、まったく違う仕事につくそうです。甲子園に出たりスカウトの目に止まったりしてプロになったエリートでさえ、この厳しさです。

こうした生き馬の目を抜く世界で生きていくためには、調子を大きく崩すことはできません。そのためには、水巻プロのように、自分を抑えて安全策に徹しなければいけないんですね。

しかし、シニアツアーではその呪縛から解き放たれて、思うように伸び伸びとプレーでき、ギャラリーとも触れ合えるわけです。

プロの厳しさを知り、人生勉強にもなった記事でした。

スポンサーリンク


サイトトップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)