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次善のルートを求めるコース戦略

次善のルートを求めるコース戦略


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(「銀のゴルフ」から引用、抜粋)コース戦略を考えるとき、中部銀次郎は常に「次善」のルートを探していた。

たとえば右ドッグレッグのホールでコーナーギリギリ(ぎりぎり)にティショットを打っていけば、それはベストかもしれない。

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「しかし私はそこに危険性を感じてしまう。ほんの少しでもルートを外せば林やOBに打ち込む恐れがある。

つまり最善のルートは最悪のゾーンと隣り合わせなんです。それなら最善ではなくても次善のルートがあるのではないか…。」

「少々遠回りでもフェアウェイの真ん中に打ってゆく。それが少し右に押し出たら結果オーライのベストルート。左にズレてもセカンドでグリーンが狙えます。

次善のルートには危険がすくない。だから穏やかな気持ちでおおらかな気分でショットが出来ます。」それだけ成功の確率も高くなると中部は言う。

(世の多くのゴルファーが最善ルートを狙っては失敗し、嘆き悲しむことを繰り返していることについて)「それは欲に負けているからじゃないでしょうか」

次善のルートを見つけること、それは「最善を捨てる」ことである。その次善ルートに向かってベストを尽くすこと。それはある意味ひどくストイックな覚悟を要する作業である。

「久慈大洋ゴルフクラブ」中部が晩年足繁く通ったこのコースのキャディはこんな証言をしてくれた。

「18番ホール507ヤード、パー5。中部さんほどの腕なら2オンできるはずなんです。でも一度として狙いに行ったのを見たことがありません。

グリーン左の池を避けて必ず2打目を刻んでいました。中部さんなら100回に1回も池には落とさないと思うんですけど…」
(引用終わり)

ゴルフの危機管理

今回の話はとても参考になるものでした。コース戦略に関する中部銀次郎さんのお考えですが、まさに厳しい戦いを勝ち抜いてきた方のものだと思います。

最善のルートをゴルファーはどうしても採ってしまいがちですが、最善のルートは一歩間違えれば最悪の選択になる、という点はまさにその通りだと思います。

例として挙げられていた右ドッグレッグですが、確かにコーナー右側にボールを置ければ、ショートカットできて飛距離の点で有利です。どうしてもここを狙いたくなってしまいます。

しかし、中部さんのおっしゃるように一歩間違えれば右側の林に打ち込んだり、その右側にOBがあればOBになりかねません。

もともと右サイドを狙っているのですから、すこしスライスすればそれだけで危険を招いてしまいます。

そして、中部さんの指摘されるように、こうした危険の高いショットを打つときは、どうしても緊張してしまいます。そうなれば、グリップに余計な力が入ってクラブヘッドが走らず、スライスになってしまうことはよくあります。

もし林やOBまで行かなくても、右のラフに入る確率は高いでしょう。ラフに入れてしまえば、飛距離が落ちたり逆にフライヤーで飛びすぎたりと、正確性を犠牲にしなければいけません。
参考:ラフからのショット

こうしたリスクを考えると、やはりベストルートは危険なルートといわざるを得ません。

次善の策の効用

やはりドッグレッグのホールでも、基本はフェアウェイセンターに打っていく。中部さんのおっしゃるとおりだと思います。

右に押し出たら、というのはプッシュアウトのことですね。スイング軌道がインサイドアウトで、インパクトでフェース(フェイス)がスクエアの場合に出る球です。

左にずれても、というのは2通り考えられます。一つは、ひっかけ(引っ掛け、プル)です。左にまっすぐ飛ぶボールです。

もう一つはフックボールです。まっすぐか右に飛び出して、左に曲がるボールです。

このようにフェアウェイ真ん中を狙っていけば、よほど狭いフェアウェイでもない限り、プッシュアウト、ひっかけ、フックなどのミスショットが出ても、フェアウェイをキープできます。

そして、フェアウェー左側からでも十分次のショットはいいところを狙えます。

リラックスしてショットできる

加えて、こうした次善のルート(この場合はフェアウェイ真ん中)を選べば、リラックスしてショットをできますから、ナイスショットを打てる確率も高いといいことづくめです。

やはり中部銀次郎さんの「次善のルートを常に選ぶ」というお考えが私には合っていますし、多くのアマチュアゴルファーの方にも当てはまると思います。

こうしたコースマネジメントをするだけでも、スイングを一切変えなくてもスコアがだいぶアップすると思います。

最後に、久慈大洋ゴルフクラブ(現、久慈ガーデンゴルフクラブ)は中部さんの唯一設計されたゴルフ場だそうですね。そのゴルフ場で、キャディさんのおっしゃるように池に入れる確率はほとんどないにもかかわらず、常に池を避けて刻んで(レイアップ)していた。中部さんの徹底した哲学を感じます。

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