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4本だけのクラブでラウンドして、シンプルなゴルフをつくる

4本だけのクラブでラウンドして、シンプルなゴルフをつくる


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(「銀のゴルフ」から引用)
「中部さん! 何をするんですか? ボクのクラブを全部抜き取ったりして!」

全部じゃありません。パターは残してますよ。(中略)パターの他に4本でラウンドしてみませんか?

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(中略)中部に促され、同伴プレーヤー氏は4本の構成を考えた。ウッドは、ティショットにも使え、フェアウェイでも打てる4番を1本選び、アイアンはまずバンカーの心配をしてサンドウェッジ、残る2本はさんざん悩んだあげく6番と8番とした。

そしてスタート。同伴プレーヤー氏のティショットは安定していた。「4番ウッドなのでOBの心配が少ないですから」

アイアンも大きなミスはほとんどなかった。「どうせ、グリーンまで届かないなら広いエリアに運べばいいだけですからネ」

アプローチはほぼ単純に。「8番の転がしですよ、劇的じゃないけど、まずまず寄ってくれますから」

その結果、「中部さん見て下さい! 出だしからボギー、ボギー、パー、ボギー…久々の80台、それも自己ベストですよ!」

おめでとう。さて…なぜ、そんなにうまくいったんだと思いますか?

「クラブが、たったの4本しかなかったから、いつもならショットのたびに、どの番手を使おうか迷うのに、今日はそんなことが一回もなかった」

そう…迷いがなければゴルフはそれだけシンプルになるんです。

「逆に言えばいつもはクラブの数が多いだけボクは迷いが多かった?」

迷いが多ければミスショットの確率も高くなって当然です。「でも、クラブが4本だけなんて、なんだかカッコ悪いような気が…」

そうでしょうか? 使い切れないクラブをいっぱい持って悪いスコアで不機嫌になってるほうが、よっぽどカッコ悪いとは思いませんか?(引用終わり)

クラブの構成

今回の中部銀次郎さんのアドバイスは、実践的で非常にためになるものでした。

ゴルフはクラブバッグに14本まで、クラブを入れてよいことになっています。すると、1本はパターですので、それ以外はどのような組み合わせが多いかを考えてみます。

中には、パターを2本入れるという人もいるでしょうが、これはパッティングの調子がとても悪い人に限られるでしょう。

すると、やはりパターは1本で、残りはドライバー、3~5番ウッド、4番から9番アイアンというのが一つのパターンです。

もちろん、ロングアイアンを好む渋いプレーヤーはウッドの代わりに2番や3番アイアンを入れるということもあるでしょう。

それはともかく、先の例ですとウッドとアイアンだけで4+6本です。パターを除くとあと3本ですので、サンドウェッジ、ピッチングウェッジを入れて残り一本となります。

その枠には、アプローチウェッジを入れる人もいれば、ドライバーやブラッシー(2番ウッド)を入れるという人もいるでしょう。

フィル・ミケルソンのドライバー

ちなみに、フィル・ミケルソンは数年前のマスターズでしたか、ドッグレッグホールでコースなりに打っていくために、2本のドライバーを入れるという新鮮な戦略をとっていました。

このドライバーは、1本はいつものものなのですが、もう1本は逆の球筋が出るようにフェースが工夫してある、というものなのです。

その球筋がドローかフェードかどちらだったかは忘れてしまいましたが、フェースが最初からオープンかクローズになっているのです。

その球筋がドローかフェードかどちらだったかは忘れてしまいましたが、フェースが最初からオープンかクローズになっているのです。

そのため、自分の球筋とは逆に曲がっているドッグレッグホールでも、もうひとつのドライバーを使えば、ただ振るだけでコースなりに打っていけ、飛距離などの点で有利になるのです。

私はこれを聞いたとき、なんて頭がよいんだろうと感心しました。そしてその作戦が功を奏して、ミケルソンは優勝したのです。

このように、一般的なクラブ構成で余る1本の枠は、何を入れるかが面白いものです。

フェアウェイウッドは打ちやすい

さて、今回は中部さんが同伴プレーヤーにパターと4本のクラブだけで回ることを提案しました。

4本しか使えないとなると、どれを入れるかに頭をすごく悩ませることになります。結果、彼はウッドを4番にしました。

実は私も4番ウッドが好きなクラブなのですが、確かにティーショットでも使え、フェアウェイでも距離があるときに使えます。私もこれを選びそうです。

スリーウッド(スプーン)でもよいのですが、ロフトが小さいために、4番より曲がりやすいのは確かです。

次にアイアンですが、やはりバンカーに入れたときのためにサンドウェッジは必須ですね。ラフや林なら、普通のアイアンでもどうにかなると思いますが、バンカーはやはりサンドウエッジが必要です。

そうするともう残り2本です。同伴プレーヤーの彼は6番と8番にしました。これもよい選択だと思います。5番と7番ですと、飛距離の点では有利ですが、正確性では劣るからです。

飛距離はどれくらい?

このクラブセッティングですと、飛距離はどれくらいになるでしょうか。私は古いクラブを使っているので最近のクラブ事情には詳しくないのですが、4番ウッドですと、平均的なプレーヤーで180ヤード前後というところでしょう。

6番アイアンでは、最近のものはキャビティ(中空構造)などによりスイートスポット(芯)が広いこと、またストロングロフト(ロフトが小さい)ことなどを考えると、140ヤード前後は飛ぶかもしれません。

ということは、例えば350ヤードのパー4で考えてみますと、ティーショットでは4番ウッドの180ヤードにティーグラウンドの高さも加味して、190ヤードは飛ばせるでしょう。

すると、残り160ヤードなので、4番ウッドを軽く振るという戦略で行きたくなるところですが、同伴プレーヤー氏を見習って、どうせ届かない6番アイアンで手堅く行きましょう。

これでも、広いグリーンなら手前に乗るかもしれませんし、乗らなくても残り20ヤードにつけられます。

すると、3オン(ボギーオン)が可能です。よくてパー、悪くてもボギーが取れます。

なお、パー4で350ヤードという距離は、距離が長い方です。300ヤードとか320ヤードのホールなら、上記のクラブだけでもバーディーすらとれるかもしれません。

このように、クラブを4本に絞っても、かなり戦えるということがわかります。さて、その結果、彼はどうなったでしょうか。

まず、ティーショットはロフトが大きく曲がりにくい4番ウッドなので、OBを気にせずに楽に振ることができ、ティーショットが安定しました。

また、ドライバーを使わないので、飛ばしてやろうという余計な見栄も要らなくなります。

かなり効果的

ドライバーだと大きく曲がってしまえばOBの危険性がありますが、4番ウッドならその心配が少ないというわけですね。私も、ティーショットで3番ウッドを使うというのはとても有効だと思っています。

次にアイアンショットです。飛距離からいってどうせ届かないので、安全な広いところを狙っていく、という戦略に変わったのです。

アプローチも、クラブが少ないだけに、8番アイアンでの転がしというシンプルな方法に絞られました。中部銀次郎さんもあれだけの腕前がありながら、アプローチはほとんどがランニングというシンプルさでした。

アプローチは、ツアープロなら厳しいコース設定のもとで戦うため、高く上げて止めるロブショットなどが必要になることもあります。特に外国で戦ってきた選手はその必要性を痛感するそうです。

しかし、多くのアマチュアゴルファーにとっては、ロブショット(ピッチショット)を使うことはあまりありません。クラブを絞ることは、単純なアプローチを重視するよいきっかけになりそうです。

その結果、彼は80台のベストスコアを出すことができました。

中部さんのおっしゃるように、たくさんクラブを持っていれば、それだけ迷ってしまいます。同じ飛距離でも、番手の大きなクラブで軽く振るか、小さなクラブでフルスイングするかなど、複雑なことで迷うことになります。

その点、4本しかクラブがないと、とにかく単純に攻めることになります。半ば強制的にシンプルで堅実なゴルフスタイルに変わることができます。

私も、4本だけのクラブで賢い(クレバーな)ゴルフをするほうが、とてもかっこいいと思います。

最後に、中部さんは言及されていませんが、クラブの本数を少なくすることには、もう一つメリットがあると思います。それは、スイングがしやすくなるということです。ラウンドでは練習場と違い、ドライバーの次は3番ウッド、その次は5番アイアン、その次はピッチングウェッジ、というように毎打、番手を変えて打っていかなければいけません。

これは、なかなか難しいことです。番手ごとの感覚が違うからです。その点、4本しかクラブがなければ、打つたびに感覚が異なるということが少なくなるので、スイングしやすいと思います。

中部さん直伝の4本ラウンド、とても効果的だと思います。

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