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2011年マスターズの開幕前情報 タイガー・ウッズ、石川遼、松山英樹

2011年マスターズの開幕前情報 タイガー・ウッズ、石川遼、松山英樹


(日本経済新聞11/4/4から引用)(今年のマスターズは)日本ツアーからは昨季の賞金ランキング1-4位のキムキョンテ(24、韓国)、藤田寛之(41)、石川遼(19)、池田勇太(25)が参戦。
アマチュアの松山英樹(19、東北福祉大2年)も挑戦する。

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(中略)タイガー・ウッズがもがいている。2009年11月から広がった愛人騒動で足をすくわれ、昨年は1996年のプロ転向後初めて、優勝ゼロに終わった。
12試合に出場した米ツアーではマスターズ、全米オープンの4位が最高で賞金ランクはプロ最悪の68位(約129万ドル)。平均ストロークも28位(70.32)だった。
(中略)メジャー優勝(通算14勝)からは08年全米オープン以来、2年以上も遠ざかっている。昨季から新コーチのショーン・フォーリーとスイング改造に取り組んでいるが、思うような結果を出せていない。
(中略)翌月の欧州ツアー、ドバイデザートCでは、最終日を1打差の4位発進しながら20位に沈んだ。09年11月の豪州マスターズ以来の優勝チャンスを逃したばかりか、グリーン上につばを吐き、罰金を課された。
いらだちが高じてのマナー違反はこれまでも再三あったが、いまだに自己制御がままならないらしい。

11年マスターズの開幕前情報です。石川遼はマスターズ優勝を最大の目標に定めていますが、やはり海外メジャーの中でも最高の舞台といえるでしょう。

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試合が行われるのは、緑や花が美しいオーガスタ。ラフはほとんどなく、飛ばし屋有利です。一方でアーメンコーナーと言われる難易度の非常に高い一連のホールもあり、何が起きるかわかりません。

オーガスタは鏡のようだと称される高速グリーンも有名です。

逆境のタイガー・ウッズ

まずはタイガー・ウッズです。09年末からの女性問題のスキャンダルは世界的に話題になりました。

鍛えあげられた肉体から放つダイナミックなドライバーショット、不利なライからもグリーンに乗せる攻撃的なゴルフと見事な技、4連続メジャー制覇(タイガースラム)という偉業。

特に試合の最終日に猛烈な勢いでイーグルやバーディを連取し、スコアを一気に上げるタイガー・チャージはゴルフの醍醐味を存分に伝えてくれました。

かつての王者としてのタイガーを知る私としては、スキャンダルとその後のゴルフでの不調はとても残念なものでした。スキャンダルもウッズのプライベートな問題ですが、チャリティーにも積極的に取り組むなど彼は人格的にも素晴らしいと思っていただけに、がっかりしました。

でも、ウッズの勇姿はいまだに私の脳裏にこびりついており、再びあの強かったウッズを見たいと思っています。

ちょうどスキャンダルの渦中にあった10年、彼はマスターズと全米オープンで4位に入りました。マスターズ以外の試合では観客の野次もあっただけに、私にとっては予想外の好成績でした。

ただ、以前はメジャーの優勝候補といえばダントツでタイガーでしたから、時代が変わったような気もします。

タイガーのスイング改造

この年の賞金ランクは68位だったんですね。世界ランクはずっと1位、賞金ランクも当然1位だったころと比べると寂しくもあります。

ただ、68位でも賞金を1億円ほど稼いでいることになりますから、やはりアメリカツアーはすごいです。

米ツアー通算勝利数については、帝王ジャック・ニクラウスの73勝まであと2つです。以前はほとんどの人が、当然ウッズがニクラウスを超えるだろうと思っていたはずです。

タイガーは左膝の故障後、コーチのハンク・ヘイニーと二人三脚でひざに負担の少ないスイング作りに励んでいました。その成果が出て、勝利も重ねていました。

しかし、理由はわかりませんが、ヘイニーはスキャンダル発覚後、ウッズのコーチを辞任しました。

その後、彼はコーチをつけずに練習していましたが、最近になってショーン・フォーリーとスイング改造をしています。

ただ、なかなか成果は出ていないようですね。フォーリーコーチのスイングがどんなものかはよく知りませんが、私はハンク・ヘイニーのときのスイングがうまくいっていたのですから、そのまま行けばいいのにと思ってしまいます。

目立つマナー違反

タイガーといえばここ数年目立つのが、マナー違反です。つばを吐く、クラブで地面を叩く、暴言を吐くという具合です。なんとも情けない話です。

引用記事にあるように、セルフコントロールはまったくなっていません。これでは勝てる試合も勝てないでしょう。

つばを吐いたり、地面をクラブで叩いたりというのは、気持ちはわからなくもありません。しかし、ゴルファーがゴルフをできるのは、ゴルフ場のおかげなのです。

また、ゴルフ場を整備するために力を注いでいるスタッフもいるのです。こうしたマナー違反は、ゴルフ場やスタッフを冒涜しており、許されません。

少なくともこうしたマナー違反が治らない限り、ウッズの本格復帰はないでしょう。宮里藍がメンタルコーチの指導を受けていますが、タイガーもこうした専門家のアドバイスを受けたほうがよいと思います。

石川遼

(中略。石川遼について)石川にとって、ゴルフ人生をかけて挑む唯一無二の大会だ。だが(10年で予選落ちという)敗北感にうちひしがれながらも、すぐさま前を向いた。
「2010年マスターズが終わった日から、11年のマスターズで優勝争いをすることを目標に頑張ってきた」
(中略)以前は54センチだった太ももが58センチに、胸囲も1年で96センチから99センチと厚くなった。
父・勝美さんは「体が大きくなってスイングもかなり安定。理想に近づいている」と話す。「今まではちょっとタイミングが合わないと左の肩の開きが早かったが、常に体の正面で打てるようになってきた」。
サンドウエッジ1本やりのアプローチは「まだまだ」だそうだが、「今は畑を耕している段階。どんな花が咲くのか楽しみ」。
2月に米ツアー転戦へ旅立った石川はアプローチやドライバーのリズムなどをテーマに挙げた。「すべてはマスターズに向けての取り組み」。
しかし5試合に出てカットラインのある大会は3戦とも予選落ちと結果は散々。(中略)
頼みのドライバーショットが乱れ、自信喪失気味だ。(中略)勝美さんと合流し、急ピッチで調整。
今季もあくまで日本ツアーが主戦場だが、米ツアーのシード権獲得(賞金ランク125位以内)も狙っている。

続いて石川遼です。マスターズにかける意気込みが大きいだけに、かえって上手くいかない状況が続いています。

10年の予選も、もう少しで通過できたのですが惜しかったですね。しかし、これはしかたのないことだと思います。それに、この悔しさこそ彼の糧になっているはずです。

そして、失敗を引きずらずに前を向くところも石川の偉いところです。10年全英オープンの27位という好成績も、こうした気持ちの持ち方が功を奏したのかもしれません。

実際、彼のメジャー成績を見ると、確実にステップアップしているのがわかります。同年6月の全米オープンも33位ですし。

このまま行けば、石川遼が海外メジャーを制覇する日はそう遠くない気がします。

筋力アップ

このところの石川遼は、目に見えて体ががっしりしてきました。トレーナーと筋トレに励んでいるからです。

やはり飛距離を伸ばすにも、また転戦が続くツアーで体力を維持するためにも、筋力トレーニングは必要だと思います。

筋力や筋持久力がつけば、同じ動きをするのも楽になります。父の勝美さんがスイングが安定してきたとおっしゃっているのも、そうしたことをいっているのかもしれません。

ただ、筋力が上がれば、ヘッドスピードが速くなります。飛距離を伸ばすにはよいことですが、これまでとスイングのタイミングは変わってしまいます。

ダウンスイングでの左肩が開くのも、これが原因だと思います。ヘッドスピードが速くなるには、ボディーターンスイングでは下半身と上半身の動きの差が大きくならないといけません。

具体的には、ダウンスイングで下半身がアドレス時の状態に戻ったあと、上半身とクラブが戻ってくるまでの時間差が大きくなります。この時間差が大きいほど、ヘッドスピードが速くなります。

そのため、石川選手がこれまでのタイミングで振ると、今まではちょうど体の正面で打てていたのに、ヘッドスピードが速くなったので、同じタイミングでも体が開いてしまうことになっているのだと思います。

ただ、これは私の推測に過ぎませんが。つまり、ヘッドスピードの伸びによってスイングのタイミングがずれてしまっていたのが、練習によってあってきたのだと思います。

そうなれば球筋も安定して、飛距離は以前より伸びているはずです。

アプローチなど

石川選手のアプローチはサンドウェッジなんですね。SW一本やりということはランニングアプローチでも9番アイアンとかは使わないのでしょうか? このへんはちょっとわかりません。

日本選手が海外の試合に出ると、アプローチの幅を広げる必要性を実感するそうです。

石川が課題としてあげているドライバーのリズムは、前述のようなタイミングのことでしょう。アプローチは、特にマスターズはグリーンが速いので、なるべくピンに寄せるために高度な技術が求められるはずです。

やはりドライバーが乱れているそうですが、これは進化の過程だと思います。アメリカツアーのシード権獲得も狙っているとは気づきませんでした。確かに海外メジャーで稼げば、狙えそうです。

いずれにしても、時が来れば石川遼はアメリカツアーに参戦すると思います。日本ツアーにとっては残念ですが、日本のゴルフ界のレベルアップになるはずです。

松山英樹

(中略。松山英樹は)昨年10月のアジア・アマチュア選手権(埼玉・霞ヶ関CC)で快勝、マスターズ切符をつかんだ。日本オープンではアマとしては1993年の片山晋呉以来17年ぶりとなる3位に食い込み、プロの面々をたじろがせた。
名誉ある挑戦にためらいもあった。ゴルフ部のオーストラリア合宿中に東日本大震災が発生。地元・仙台が惨禍に見舞われた。
(中略)こんな状況で出場していいものかと迷ったが、何百通もの激励メールなどに背中を押された。

日本のアマチュアとして初出場するのが松山英樹です。日本オープンの3位というのも実力をうかがわせます。あれだけ多くのプロがぜひとも勝ちたい大会でこの順位ですから。

現在、東北福祉大の2年です。ここはゴルフが強いですね。谷原秀人もここの出身だそうです。

しかし、今年は3月11日に東日本大震災がありました。強い地震だけでなく、大津波、そして原発事故と、本当に大変な災害でした。

スポーツ選手も、あの被害を見て、「自分はスポーツをしていてよいのだろうか」と自問した方が多いようです。

そして松山選手もマスターズ出場をためらったようですが、応援のメッセージに励まされたそうです。被災された方を勇気づけられるようなプレーを見せたいという思いを胸に、マスターズに出場です。

羽川豊氏の解説

(中略。羽川豊プロの展望)今年は日本人選手が4人も出場する。その中では昨年、初出場で29位に入った池田選手がやってくれるのでは、と期待している。
今回の米ツアー転戦では成績は出ていないが、(中略)ショットは悪くない。ハートは強く、開き直れる。パットが入りだし、波に乗ったときの強さは目を見張るものがある。
ホンダクラシック10位の藤田選手は小技がうまいし粘り強い。ベテランの持ち味を生かせれば楽しみだ。
一方、石川選手はちょっと心配。(中略)スイングに特に問題はないし、1ショット1ショットは悪くないのに、スコアに結びついていない。
ショットが曲がるときはたいてい打ち急ぎで、ダウンスイングが早くなる。打ってはいけないところにティーショットを打って、リズムを崩すことが多い。
(中略)優勝争いは予想が難しい。かつてのタイガーのようなずばぬけた選手はいなくなった。今のタイガーは、ティーショットの曲がりが大きすぎて並の選手だ。
1日はビッグスコアが出せても、4日間は続かないのではないか。
(中略)ミケルソンもポカが多い。世界ランク50位以内の選手で大会に調子のピークを持っていけたら、誰にも勝つチャンスはある。
世界ランク1位のカイマーや昨季の米賞金王クーチャー、飛ばし屋ババ・ワトソンらが注目株。(以下略)

羽川さんは池田勇太を活躍候補の筆頭にあげています。確かに池田は安定してショットがよく、パットもツアー1の名手です。特にマスターズではパットが鍵を握っていますから、いけそうな気がします。

藤田寛之は昨年、念願の国内メジャータイトルを獲得し、波に乗っているはずです。藤田もパットが上手いので、ぜひその技を発揮してもらいたいです。

石川は確かに空回りしている感があります。彼の実力ならマスターズ前のアメリカツアーでももっと上に行けそうですが、やはり一番の武器であるドライバーショットの不調が響いているのでしょう。

ティーショットがいやなところに飛んでしまうと、ライも悪くなりますし、精神的にも調子に乗れないはずです。

優勝争いについて、今のタイガーはティーショットが曲がり過ぎるとあります。以前もタイガーは曲げるときは曲げましたが、しょっちゅう曲げているわけではありませんでした。

ということはショットの調子が悪いということです。スイング改造に取り組んでいる最中ですからしかたないのですが、あまりにショットが悪いままなら、改造自体を考えなおしたほうがよいのかもしれません。

フィル・ミケルソンは昨年の覇者で04年にもマスターズで勝っています。彼は飛ばし屋ですしオーガスタとの相性はよいのでしょう。ただ、羽川さんのおっしゃるように、調子の良い時とそうでない時の落差が大きいです。

ドイツのマルティン・カイマーは10年全米プロで優勝しています。彼が世界ランキング1位なんですね。まさにポストタイガーは群雄割拠です。

飛ばし屋バッバ・ワトソンは私が以前から注目しているアメリカのプレイヤーです。全米プロでカイマーに惜しくも敗れましたが、最後まで飛ばしに徹した姿勢はとてもすがすがしいです。

彼のティーショット飛距離は314.85ヤードです。笑うしかありません。ただ、飛ばしに徹している反動か、あまり安定して勝っているわけではありません。

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