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2012年マスターズの開幕前情報1 石川遼

2012年マスターズの開幕前情報1 石川遼


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(日本経済新聞12/4/3の要旨)石川遼は、常にマスターズを意識している。前回は初めて予選を突破し、メジャー自己最高の20位に入った。
3月のプエルトリコ・オープンでは4日連続アンダーパーで、米ツアー自己最高の2位に入った。世界ランク上位選手のいない大会とはいえ、価値がある。これにより米ツアー特別一時会員資格を獲得。

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この1年、アプローチに練習時間の4割を割き、最重点課題として取り組んできた。「以前は波のようにうねる米ツアーのグリーンに対応できなかったけど、ピンに寄せられるようになった。ドライバー、アイアン、パットが70点で、アプローチは55点だったのが、70点になった」と父の勝美さん。
スイングについては、95%の力で振り回していたドライバーショットを80-90%へ。3,4番アイアンと同じようなタイミングで振るように意識している。
「無心で機械のようにスイングするのが理想」だ。今後目指すのは、タイガー・ウッズではなく、精度の高いショットを武器とするドナルドの道である。
ドライバーショットは昨季から安定性を欠く。「調子が悪くなると、インパクトで体が起き上がり気味になる」。左へ曲げるフックボールに、右に押し出すプッシュスライス。

試行錯誤の石川遼

すでに終わってしまった今年のマスターズですが、結果を知らないという前提で書いてみたいと思います。

以前はハニカミ王子と呼ばれていた石川も、今は勝利が当たり前のように求められる王者の立場です。

彼もゴルフでいろいろな経験を積み、これまでなら良い意味で怖いもの知らずだったのが、知識や経験が多くなって逆に迷っているようにも感じます。

でもこれはしかたのないことです。この壁を乗り越えれば、石川選手ももっと強くなるのではないでしょうか。

昨年のマスターズは20位と素晴らしい成績でした。もともとオーガスタはラフが少なく、彼のような飛ばし屋に有利なコースです。ついでに言えば、左打ち(レフティ)に有利と言われています。

プエルトリコ・オープンの2位は素晴らしい結果でした。主要選手が出ていなくても、上位に入るのは難しいことだと思います。

石川遼はアプローチを重点的に練習しているとのこと。寄せがうまくなれば、ミスショットが出てもしぶといゴルフが出来るようになり、崩れにくくなります。

正直に言って石川はショットの精度がすごく高いわけではなく、よくブレることがあります。その時に、アプローチでリカバー出来れば、崩れずにチャンスを待つことができるわけです。

アメリカ・ツアーのグリーンはうねっているところが多いんですね。これですとパッティングも難しいですし、アプローチも距離感やラインの読み方が難しいでしょう。

このアプローチの上達は日本ツアーでも威力を発揮するでしょうから、今年が楽しみです。

スイングの問題点

アプローチがより上手くなれば、石川の乱れがちなドライバーなどの精度が高くなれば、いよいよ1段レベルアップした彼のゴルフを見ることができると思います。

そのドライバー、これまでは95%の力で振っていたそうです。飛ばし屋の額賀辰徳プロもシード落ちしてしまい、現在は8割くらいの力で振っているそうです。

やはりあまり力んで飛ばそうとすると、ミスした時の曲がりが大きくなってしまいます。ツアーは1試合でも4日間あり、それが年間数十試合になるわけですから、それよりも脱力気味で振って、確実にフェアウェイをとらえたほうがよいのだと思います。

8割スイングは薗田峻輔選手も実践していました。

さて、石川は現在80-90%の力で振っていますから、まさに脱力スイングです。飛ばしにこだわる彼のスタイルは、若さあふれるもので好きでしたが、それで勝てるかというと正直疑問でした。

例えば22歳のメジャー覇者、ロリー・マキロイも、すごく飛ばすわけではありません。特にメジャー大会は4日間を、タフなコースセッティングと重圧の中でプレーするわけですから、飛ばしよりも総合的な安定性が求められるはずです。

例えば、ドライバーをマン振りしたら曲がってラフや林に入ってしまったとします。すると、それだけで精神的な疲れがどっと出ます。そのメンタル面の崩れが、さらにアイアンやパットをおかしくしてしまうこともあるわけです。

メジャーの勝者を見ていると、1つだけ飛び抜けていれば勝てるという人はまずいません。

ドライバーとアイアンがよくて、パットはまあまあという場合や、ドライバーは普通だけどアイアンがすごく切れていて、パットもどんどん入るというように、すごく悪いところがなくて、すごく良いところが2つくらいあって、他はまあまあという調子でないと、勝てないと思います。

ついでに言えば、パッティングの調子が普通かそれ以上でないと、まず勝てません。

総合力が必要

つまり、海外でも日本のメジャー大会でもそうですが、全体がよくないとメジャーには勝てないと思います。飛ばしにこだわり過ぎると、総合力を落としてしまうのではないか、と思うのです。

その点、石川遼も飛ばしを追求しすぎるのは止めているので、よい方向に向かうのではと思います。

3番や4番アイアンと同じタイミングで振るというのは、想像するにドライバーでの力を減らしたことと関係あるかもしれません。力を減らせば、番手の小さいクラブにタイミングが近づくからです。

無心で機械のようにスイングする、というのは、メンタル面の安定のためにもとても良いことだと思います。飛ばそうと力んだりすると、スイングが崩れてしまいますので。

石川選手がルーク・ドナルドを目指すというのは、石川自身が語ったことなのでしょうか。引用記事からはちょっとはっきりわからなかったのですが、多分そうでしょう。

ドナルドは崩れにくく、大会で上位に顔をよく出すという安定した選手です。昨シーズンはアメリカPGAと欧州ツアーの賞金王になったほどです。

彼のように高い精度のショットを打てるようになれば、若く、身体能力もあり、アプローチなどの腕を上げている石川ならもっとメジャーなどで活躍できるはずです。

体が起き上がる

ただ、このところ石川遼のドライバーが安定しないことは、私も気がかりでした。彼も昨年はスイング改造をしていたので仕方ないとは思ったのですが。

調子が悪くなると、インパクトで体が起き上がり気味になるそうです。特に石川のようにバックスイングで深い捻転をして、ダウンスイングでダイナミックに体を動かすスイングですと、飛ばすためのエネルギーが大きいため、体が起き上がろうとするのはやむを得ないところでもあります。

ただ、体が起き上がるということは、アドレス時とインパクト時でクラブヘッドの帰ってくる場所が変わってしまうということなので、ショットも乱れてしまいます。

石川の場合、ドライバーが武器なので、これはぜひとも矯正したいところなはずです。

フックボールと、プッシュスライスが出るとあります。どちらもスイング軌道はインサイドアウトですが、フェースが閉じすぎてフックになったり、オープンになってプッシュスライスになってしまうんですね。

これではスコアメイクが非常に難しくなってしまいます。石川のようにヘッドスピードが速いと、飛ばせる代わりに、上述の起き上がりや少しのタイミングのズレでフェースが開いたり閉じたりしてしまいますから、こうなっているのだと思います。

ただ、これは体が起き上がる癖を矯正すればよくなるはずです。すでに8から9割の力でスイングもしているのですし。

というわけで、記事にもあるように、残念ながらドライバーが本調子でない今、今年のマスターズで優勝というのは難しいと思います。しかし、彼がスイングの問題点を克服すれば、ショットが安定し、アプローチも上達し、経験も豊富になったということで、総合力が増した石川遼を見ることができると思います。
2012年マスターズの開幕前情報2 松山英樹、ミケルソン、ドナルド

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