ホーム » プロツアー情報 »

2010年全米オープンが開幕2 池田勇太、羽川豊の解説

2010年全米オープンが開幕2 池田勇太、羽川豊の解説


スポンサード リンク

(日本経済新聞10/6/13から引用、抜粋)

今大会にかける池田勇太の熱い思いは、マスターズ以上のものがある。「オレの中では(4大メジャーで)全米オープンが一番でっかい試合」

スポンサーリンク

コースマネジメントが巧みなだけに、タフなコースもそれほど苦にしない。
「厳しいときは耐える。(攻めて)行けるときは行く」。小田孔明が「(他の選手に)飛距離で置いていかれてもなんとも思っていない。フェアウェーキープしてからの戦略がずばぬけている」と舌を巻くほど。
初出場で29位に入ったマスターズでは大会4日間のフェアウェイキープ率は1位(89.29パーセント)。パーオン率も12位(69.44パーセント)とショットが安定していた。
今季は米ツアーで計7戦。日本ツアーの合間をぬい、5月にも2試合に出場した。世界のトップ選手を相手に戦うことで、多彩な技を身につけつつある。
これまで高いボールを上げて寄せるアプローチは苦手としていたが、ロブショットを使いこなせるように。将来の米ツアー参戦をにらみ、課題を見つけ、取り組んでいる。

池田選手が全米オープンを一番大事だと考えるのは、やはりコースが一番難しいからでしょうか。

コース戦略が巧みなだけに、狭いフェアウェーや強風にも順応できる強さを持っています。また、池田はアイアンショットが正確なので、その点も適しています。

他の選手に飛距離で置いていかれても平気というのは、飛距離よりも正確性を重視する正確不動法にとってはとても参考になるプレースタイルです。

ゴルフは少ない打数で入れてなんぼなのですが、どうしても他のゴルファーが飛ばすと、負けじとマン振りしてしまうものです。

しかし、ゴルフはスコアの少ない者が勝つスポーツなのですから、池田選手を見習って正確なゴルフを目指したいと思います。

日本選手ならではの攻め方

マスターズでの正確なゴルフも素晴らしかったですね。やはりパワー、飛距離で日本人は外国人選手に劣るのは否めません。

そのため、常にティーショットをフェアウェーに置いて、ライのよいところから確実にカップに寄せるというのが日本人選手に向いていると思います。

池田勇太はロブショット(ピッチショット)が上達したそうです。アプローチはなるべく低いショットの方が安全ですが、やはり難易度の高いコースですとバンカーを越えてグリーンに乗せるような状況が多いのでしょう。

飛距離にこだわらず、正確なアイアンショットと巧みな戦略で勝利を狙う池田選手は、当サイトにとってお手本のようなゴルファーです。ぜひ活躍を期待します。

○羽川豊氏の展望

日本経済新聞に掲載された羽川豊プロによる全米オープンの展望の感想をご紹介します。

(日本経済新聞10/6/13から引用、抜粋)

2000年のペブルビーチのタイガーは、スイングが完璧で、非の打ち所のないゴルフを展開した。見ていても爽快だった。
十年一昔というが、今回はゴルフ人生最大の試練を迎えている。家庭内でのもめごとで精神的にきつい状況に加え、34歳の体は変わり目。
手術した左ひざなども微妙に影響しているのだろう。上・下半身のバランスが悪く、ショットの際に頭の位置が下がって、体が沈み込む傾向がみられる。
7、8割の力で軽く振ったショットは素晴らしいのだが、ここ一番で強い球を打つときに力みが出て、大きく曲がる。
ヘッドスピードが人一倍速いため、スイング中に体が詰まる部分があるとそこを痛めやすい。長年積み重なってきたものが、故障となって表れてくる。
マスターズではまずまずいいゴルフをしたと思う。しかし、その後は予選落ちや棄権を経験。コーチのハンク・ヘイニー氏とも離れた。
これまではすぐに立て直してきたが、いったん崩れだすとどうなるのか。
全米オープンは毎年、4大メジャーで最も難しいともいわれるコース設定で選手を脅かす。日本勢はレベルアップしてはいるが、粘っこくて深い洋芝のラフは難敵だ。
「こんなんじゃあ、出ないよ」という嘆きをどれだけ聞いてきたことか。ペブルビーチは、海沿いだけに風が吹けば普段は美しいコースが変貌。選手の忍耐力をはぎとっていく。
癖のあるポアナ芝のグリーンも悩みの種だ。短いパットが外れると、精神的に痛めつけられる。
石川選手にも、簡単にはボギーをたたかない、しぶといゴルフを期待したい。これまでの「攻めのゴルフ」にしぶとさが加われば、新境地を開けるはずだ。

(引用終わり)2000年のタイガー・ウッズのペブルビーチでのゴルフは見たことがないのでどれだけ素晴らしかったかわからず、残念です。本当に昔のタイガーはまさに「無敵」という言葉がふさわしいゴルファーでした。

圧倒的な飛距離を生かして攻めていき、もしミスをしても見事なリカバリーショットでピンそばにつける、という観る者を魅了するゴルフでした。

しかし現在、タイガーの強さに陰りが見えています。以前は3日目、4日目でバーディーラッシュで猛烈な追い上げを見せる「タイガーチャージ」がありましたが、最近は見ていません。

そのウッズの不調の原因を羽川プロが分析されています。まず、精神的な面(メンタル面)については、やはりゴルフはメンタル面がとても重要なスポーツだけに、影響は大きいと思います。

次に、年齢です。やはり歳を重ねるごとに、身体(フィジカル面)に変化が出てくるはずです。もちろんゴルフは40代でも十分に優勝を狙えるスポーツですが、体の変化に合わせてスイングを変えることはウッズにも必要でしょう。

そうしたスイング改造こそ、自分を客観的に見てくれるコーチが重要だと思うのですが、タイガーはハンク・ヘイニーと袂を分かちました。本人は一人でもスイングはつくれると言っていますが、なかなか難しいのではないでしょうか。

手術した左膝も、そこに負担がかからないようなスイングに改造していました。ヘイニーコーチとともに改造に成功したようでしたが、そのコーチも今はいません。

左ひざは、バックスイングの捻転によって生まれるエネルギーをインパクトまで逃げないようにする役割があります。タイガーはヘッドスピードが速いので、左ひざへの負担は大きかったはずです。

今後、タイガーがどのようなスイングをつくっていくか注目します。

○タイガーのスイング

タイガー・ウッズの上半身と下半身とのバランスが悪いという点はどういうことを指しているのかちょっと分かりません。

体の沈み込みは、タイガーは以前もありました。タイガーは以前はブッチ・ハーモンコーチに教わっていました。その後、ハンク・ヘイニーに教わるようになりました。

ヘイニーはオンプレーン・スイングを重視する人です。つまり、バックスイングからダウンスイングまで、仮想の平面(プレーン)上をクラブヘッドが通るようなスイングです。

オンプレーンスイングでは、バックスイングとダウンスイングで同じところをヘッドがなぞるわけですから、最も自然で、正確なショットを打てます。

ということは、タイガーも沈み込みをヘイニーコーチとともに矯正したはずです。なぜなら、沈み込んでしまうと、ヘッドがプレーンを外れてしまうからです。

ところが、またウッズは沈み込むようになってしまったそうです。これはあまりよくないと思うのですが…。


○タイガーも強く振ると曲がる

次に、軽く振ったショットはよいのだが強く打ったショットが大きく曲がるという点について。やはりスイングは力んではいけないのだと勉強になる箇所です。

私など、軽く振ったショットは好調なのですから、そのショットだけでいけばよいのに、と思ってしまいます。

しかし、「ここは勝負だから飛ばしたい」という場面ではやはりそういうわけには行かないのでしょう。

やはり強く振ったスイングでは大きく曲がる理由の一つは、前記の沈み込みがあると思います。沈み込んでしまうと、トップでのグリップの位置はそのままで、上半身が前傾しつつヘッドをボールに当てなければいけません。

そうすると、スイング軌道を無理矢理変えるようになります。このことが、大きな曲がりにつながっているのだと思います。

羽川氏がスイング中に詰まる部分とおっしゃっているのも、沈み込みによってスイングプレーンから外れてしまうのを強引につじつまを合わせようとしていることを指しているのでしょう。

平面上を滑るスイングならスムーズですが、平面を外れたスイングはそこに無理に近づけようという動きが入るので、まさに「詰まる」ような動きになります。

こうしたオンプレーンでないスイングは、体に負担がかかります。

タイガー・ウッズにとっては本当に厳しい状態です。やはり、ゴルフについて第三者としてのアドバイスをくれるコーチを置いたほうが良いと思うのですが。

次に、粘っこくて深いラフですが、これは本当にゴルファー泣かせですね。深いラフから出すにはやはり腕力が必要だそうで、やはり大柄な外国人選手に比べるとパワーの面で不利な日本人選手にはつらいところです。

ひどいときにはラフから出すだけ、と思っても、出ないことすらあります。おまけにペブルビーチは風が強いので、ショットが風に流されてラフに入ってしまうかもしれません。

そうすると、やはり強風の時には堅実に短めのクラブでフェアウェーにとにかく置くことを考えるのがよいのではないでしょうか。

グリーンの芝も日本のものとは違うんですね。芝目の影響を強く受けるそうですから、パットでもまさに神経が磨り減ってしまいそうです。

石川遼のしぶといゴルフをぜひ全米オープンで見たいものです。もちろん日本人選手は全員応援しています。

スポンサーリンク


サイトトップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)