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10年日本オープンの開幕前情報1、クラブが寝て入る問題の矯正法

10年日本オープンの開幕前情報1、クラブが寝て入る問題の矯正法


(日本経済新聞10/10/13から引用)男子ゴルフの今季メジャー第3戦、第75回日本オープン選手権は14日、愛知カントリークラブで開幕する。
(中略)(片山晋呉は)昨春のマスターズ・トーナメントで4位に入ったことで、ある意味での「喪失感」を味わった。

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全身全霊を傾け、日本人選手最高順位に並んだ。創意工夫のゴルフ人生で賞金王に5度輝き、永久シード(通算25勝)は、一昨年の本大会で達成している。
ほかに目標が見つからない。「燃え尽き症候群」から抜け出すのにずいぶん、時間がかかったらしい。
(中略)「トリッキーで、フェアウエーが狭い。大変な日本オープンになりそう」。
(谷口徹は)海外メジャーでも、全米オープンで待望の予選突破を果たした。飛距離不足を、熟練の技でカバー。ペブルビーチ名物の海越えの18番では2オンに成功。
全英でも4日間戦い、ベテラン健在を示した。
(中略)愛知CCで戦うのは同志社大1年の日本学生以来だという。「ブラインドホールが多いし、フェアウエーは傾斜もあってなかなか難しかった」。
(藤田寛之は)今季の国内メジャーでは日本プロ3位、ツアー選手権2位と惜敗が続いた。日本オープンでも昨年は予選ラウンドを首位タイで通過しながら、3日目に失速して4位に。
(中略)クラブが寝て入りがちな悪癖を矯正しようと試行錯誤を繰り返している。「だいぶ良くなってきた。ショットがしっかりしないと優勝争いはできない。逆球とか出なくなれば手応えも」。
(中略)愛知カンツリー倶楽部はフェアウエーが狭く、ブラインドホールもあるため「トリッキー」という評も。(中略)450ヤードを超す長いパー4が5つもある。
左ドッグレッグの15番(319ヤード、パー4)は1オンを狙えるホール。
(羽川豊氏の大会展望)(昨年2位に入った石川遼が)一番気をつけなければならないのは気負いだ。だれもが欲しいタイトルだが、気負いすぎるとうち急いでスイングを崩す恐れがある。
狭いフェアウェー、深いラフに固くて速いグリーン。ナイスショットがひと転がりでラフに入るなど、いい結果を生まないこともある。「理不尽」な状況になっても、それを受け入れ、冷静にプレーすることが求められる。
(中略)海外メジャー経験を積み、彼はティーショットの方向性、安定感がスコアメークに大切なことは分かっている。ドライバーで飛ばしてショートアイアンでグリーンを狙うのか、しっかりフェアウエーをキープするのか。葛藤もある。
「刻む勇気」が試されるだろう。
(中略)キムキョンテ選手(韓国)も怖い存在。派手さはないがミスが少なく、実に粘り強い。
一方、今年は藤田、谷口、兼本貴司選手ら「アラフォー世代」の奮闘が目立つ。石川選手ら若い世代の活躍の陰に隠れて、なにくそ、と必死に頑張ってきたのだろう。
ただ、年を重ねると、緊張感の中でスイングなどに硬さが出がちだ。ポカもしやすい。

2010年日本オープンの開幕前情報です。優勝賞金4000万円はすごいですね。もちろん、それ以上にタイトルそのものに価値があります。

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燃え尽き症候群の片山晋呉

まずは片山晋呉。一時は賞金王として圧倒的な強さを見せていました。マスターズの4位(日本人タイ)も素晴らしかったです。

マスターズはラフがほとんどないので、どちらかと言えば飛ばし屋有利の大会だと思います。あとはグリーンが非常に速いのでパッティングのタッチも必要です。

片山選手はすごく飛ばすというわけではありませんので、よくぞオーガスタであの成績を出せました。

海外メジャー大会の中でもマスターズは別格という感じがします。石川遼もマスターズ制覇を目標に置いています。

そこで4位という成績を出したのですから、燃え尽きてしまうのはよく分かります。賞金王も5回ですし。

ただ、まだまだ片山には上を目指してもらいたいです。海外メジャー制覇も目標にしてほしいです。

もっとも、燃え尽きてしまうのはそれまで頑張ってきた証だと思います。勝ちたいという気持ちが戻ってきたので、今後の片山晋呉に期待します。

谷口徹

谷口徹は交通事故というアクシデントがあったんですね。それにも負けずに練習を重ねたのはさすがです。

海外メジャーでの活躍も頼もしいです。日本選手はやはり海外選手に比べるとパワーで劣るのは否めませんが、それを熟練の技でカバーするというのはまさに日本選手の目指す道だと思います。

なにしろ海外メジャーはコースセッティングがタフですから、飛距離だけでは勝てないからです。

ペブルビーチ18番というと、フィル・ミケルソンが海越えに失敗したホールでしょうか。あそこで2オンとは、ティーショットの正確さと勇気がないとできません。

その谷口も夏以降はちょっと不調のようです。ゴルフに限らず、物事はずっとうまくはいかないですね。

谷口選手は正確なティーショットが持ち味ですから、フェアウェーの狭い今大会で威力を発揮しそうです。

ショットが不調の藤田寛之

続いてはアプローチとパッティングという小技の光る藤田寛之です。もっともティーショットの飛距離を伸ばすために、筋力トレーニングにも励んでいると以前に語っていました。

しかし、藤田も最近はショットが不調のようです。全米オープンも初日14位でこのまま行けるか、と思ったのですが。

ショットの不調の原因は、クラブが寝て入ることにあるようです。寝て入るとは、アドレス時のクラブシャフトと地面との角度より、ダウンスイングでシャフトの角度が小さくなる(寝ている)ことです。

クラブが寝て入る原因

藤田プロの原因はわかりませんが、一般的な原因を考えますと、第一に単純なインサイドアウトの軌道になっていることです。

インサイドアウトのスイング軌道になると、自然とスイングがフラットなものになります。その結果、クラブが寝るのです。

第二に、ループスイングです。バックスイングでは正しくクラブを上げているのに、ダウンスイングで前傾姿勢の角度が崩れてしまっていることがあります。

もっと具体的に言いますと、ダウンスイングで切り返すあたりから前傾姿勢が起き上がってしまい、直立に近い姿勢になります。すると、横振りに近くなってクラブが寝ることになります。

この場合、バックスイングよりもスイング軌道がフラットに(平行に近く)なりますので、軌道がループします。また、スイング軌道はインサイドアウトになりやすいでしょう。

このようにクラブが寝て入る問題の矯正法としては、第一の場合にはスイング軌道がインサイドアウトでも特に問題がないのであれば、矯正する必要はありません。

インサイドアウトの軌道であれば、クラブが寝るのは当然だからです。

第二の場合には、スイングがオンプレーンでなくなっているので、まずバックスイングで蓄積したエネルギーが逃げてしまいます。そのため、飛距離が落ちてしまいます。

また、スイングが8の字ループを描いているので、方向性にもばらつきが出るでしょう。

このように飛距離も方向性も落ちてしまいますから、是非直しましょう。

矯正法としては、ダウンスイングで上体が伸び上がるのを防げば良いのです。そこで、正確不動法の「不動法」を行います。

つまり、尾骨の角度が変わらないように注意しながら素振りをします。上体が起き上がるのは尾骨が起き上がることですから、そうならないように注意します。

素振りができたら、今度は球を打ちます。こうすると、バックスイングからインパクトまで、アドレス時の前傾姿勢をまったく崩さずにショットできます。

さて、藤田プロはショットの調子がだいぶ戻ってきたようです。ショットの正確さと熟練の小技が合わされば、さらに活躍が期待できます。

トリッキーな難コース

戦いの舞台となる愛知カンツリー倶楽部ですが、「カンツリー」という語感がレトロでいいですね。でも、「カントリー」よりも英語本来の発音に近い感じもします。

フェアウェーが狭く、ラフが深いそうですから、よっぽどショットの調子が良ければ別ですが、そうでなければ飛距離を抑えてでも方向性重視で打っていくのがよさそうです。

ブラインドホールとは、ドッグレッグしているなどの理由でティーグラウンドからカップの位置が見えないホールのことです。非常にプレーしづらいはずです。

もちろんプレイヤーもホールのレイアウトはわかっているので、打つ方向と飛距離は判断できますが、実際に見て「あそこをターゲットにする」というのとは違って、頭の中のイメージだけで打たないといけません。

これは疲れそうですね。

おまけに長いパー4が5つもあるとは…プロゴルファーの大変さがよくわかりました。例えば450ヤードのホールだとして、300ヤードティーショットで飛ばせばセカンドは150ヤードです。

これならプロは番手は8番とか9番アイアン辺りで打てるでしょう。しかし、フェアウェイが狭いので、ティーショットでドライバーを握れないことも多いはず。そうなればセカンドは苦戦するでしょう。

逆に15番は319ヤードでドッグレッグですから、飛ばせる選手ならショートカットしてワンオンのチャンスがあります。そうなれば1パットでイーグルです。

しかし、そうは問屋がおろしません。池があるそうです。ということでワンオン狙いは勇気が要りますね。

羽川豊プロの解説

テレビ中継でもおなじみの羽川豊さんの解説です。石川遼は2年連続で2位だったんですね。これは悔しいでしょう。

ただ、勝利を望む余り気負ってしまうと、打ち急いでスイングを崩すおそれがあるとおっしゃっています。

私の経験から言っても、打ち急いでいいことはないですね。私たちアマチュアゴルファーはなおさら、宮里藍のようにテイクバックでゆっくりクラブを上げていく方がよいのかもしれません。

ちなみに打ち急ぐと、手打ち気味になってインパクトのタイミングも本来のスイングより早くなってしまい、スライスが出ることが多いです。

このコースはグリーンも硬くて速いそうです。なんと過酷な…。グリーンが硬いと、クッション性がないのでアイアンやアプローチのボールが止まりにくくなります。

そうなると、海外の選手が得意としている、高弾道で上から落とすショットが有効です。しかし、これを打つためにはティーショットを飛ばさないといけません。

例えばパー4の場合、ティーショットを飛ばせば、セカンドを短いクラブで打てます。そうすれば、高弾道で上から落としやすいのです。

しかし、今回のコースはフェアウェイが狭いですから、ティーショットを飛ばすのも難しいでしょう。

速いグリーン

グリーンが速いとは、ちょっと打っただけでボールがよく転がるというグリーンです。これも非常に嫌ですね。

どうしてもこわごわ打つことになるので、タッチが狂います。強く打てばグリーン外に出てしまいますし、ちょっと打てばショートするという具合です。

これはまさに羽川さんのおっしゃるように、理不尽な目にあっても受け入れる精神が必要でしょう。人生にも通じますね。実践するのは難しいですが。

石川遼は攻撃的な(アグレッシブな)ゴルフが持ち味ですから、本当はドライバーを使いたいでしょう。ただ、石川は海外メジャーも経験して、攻め方の幅が広がりました。

よほどショットの調子がよければドライバーを多用するでしょうが、そうでなければ賢く、フェアウェイウッドやロングアイアンを使うと思います。

堅実なゴルフが持ち味のキムキョンテ選手に私は注目しています。飛距離はあまり出ませんがミスが少ないというのは、まさに正確不動法の目指すゴルフだからです。

スイングに硬さ

年を重ねると、スイングに硬さが出がちという点を考えてみました。

羽川さんのお考えはわかりませんが、その理由を考えてみます。第一に、ベテランはいろいろな経験をしています。その中には、失敗をしてしまった記憶もあるでしょう。

つまり、大舞台での怖さを知っているので、その分心理的に緊張してしまい、それがスイングを狂わせることはあると思います。

以前にテレビで、ルナシーというロックバンドのドラム、真矢さんが芸能人にドラムを教えていました。そのとき、彼は「この初めてドラムを叩いた感触をよく覚えておいて。ドラムを練習していくと、何も考えずに楽しくドラムを叩けることがなくなるから」という趣旨のことをおっしゃっていました。

ゴルフもそれと同じで、経験を積むたびに失敗の経験も増えて、無邪気に打つことはできなくなるのかもしれません。

第二に、年を重ねると、筋肉が硬くなりやすいという話はよく聞きます。もちろんストレッチなどで改善はできると思いますが、そういう影響もあるのかもしれません。
続き:10年日本オープンの開幕前情報2 石川遼、池田勇太、薗田峻輔

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